スマートフォンは現代生活に欠かせないツールとなっていますが、その購入方法や契約形態によって、かかる費用は大きく変わってきます。多くの人が、キャリアでの2年縛り契約に不満を感じていたり、もっと安く端末を手に入れる方法はないかと考えたりしているのではないでしょうか。
実は、スマホ本体のみを購入する方法を活用すれば、大幅なコスト削減が可能になります。本記事では、スマホ本体のみを購入するメリットやデメリット、具体的な購入方法、そしておすすめの機種までを詳しく解説します。スマホを賢く安く手に入れたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
スマホ本体のみ購入のメリットとデメリット
スマホ本体のみを購入することには、様々なメリットとデメリットがあります。ここでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
メリット1. コスト削減が可能
スマホ本体のみを購入する最大のメリットは、大幅なコスト削減が可能になることです。キャリアで端末と回線をセットで契約すると、月々の支払いが高額になりがちです。例えば、高級機種を24回払いで購入すると、毎月の端末代が3,000円以上になることも珍しくありません。
一方、本体のみを購入すれば、初期投資は必要ですが、長期的に見ればかなりの節約になる可能性が高いです。特に、格安SIMと組み合わせることで、毎月の通信費を大幅に抑えることができます。例えば、月々7,000円程度かかっていた通信費が、3,000円程度まで下がることも十分に考えられます。
さらに、端末の支払いが終わった後も同じ料金を払い続けるキャリア契約と違い、本体購入後は通信料金のみを支払えばよいため、長期的な節約効果は非常に大きいと言えるでしょう。
メリット2. 自由なキャリア選択ができる
本体のみを購入すれば、どのキャリアでも使用できるSIMフリー端末を選べます。これにより、自分のニーズに合った通信プランを自由に選択できます。大手キャリアから格安SIMまで、幅広い選択肢の中から最適なものを選べるのは大きなメリットです。
例えば、データ通信をあまり使わない人なら、月1GB程度の格安プランを選択することで、月々の通信費を1,000円以下に抑えることも可能です。逆に、大容量のデータ通信が必要な人でも、キャリアにとらわれずに最適なプランを探すことができます。
また、海外旅行の際にも便利です。SIMフリー端末なら、現地のSIMカードを挿入するだけで、高額な海外ローミング料金を気にせずに使用できます。
デメリット1. セット割引が受けられない
一方で、本体のみの購入にはデメリットもあります。その一つが、セット割引が受けられないことです。キャリアでセットで契約すると、端末代金の割引や月々の通信料金の割引が適用されることがあります。
例えば、家族で同じキャリアを使用する場合の家族割引や、光回線とのセット割引などが適用されないため、場合によっては総合的に見て割高になってしまう可能性もあります。特に、最新のフラッグシップモデルを購入する場合は、キャリアのキャンペーンを利用したほうが安くなることもあるので、よく比較検討する必要があります。
デメリット2. 初期設定が難しい場合がある
もう一つのデメリットは、初期設定の難しさです。キャリアショップで購入すると、その場で設定までしてもらえることが多いですが、本体のみを購入した場合は自分で設定する必要があります。
具体的には、SIMカードの挿入、APN設定、Google アカウントやApple IDの設定、アプリのインストールなどを自分で行う必要があります。特に、スマホに慣れていない方や、高齢の方にとっては、これがハードルになる可能性があります。
また、万が一トラブルが発生した場合も、自分で対処するか、メーカーのサポートを利用する必要があります。キャリアショップでの手厚いサポートは期待できないため、ある程度の技術的知識が必要となります。
スマホ本体のみ購入の具体的な方法
では、具体的にどのようにしてスマホ本体のみを購入できるのでしょうか?ここでは、主な6つの方法を詳しく紹介します。それぞれの特徴や注意点をよく理解して、自分に最適な購入方法を選びましょう。
購入方法1. キャリアショップでの購入
意外かもしれませんが、大手キャリアのショップでも本体のみの購入が可能です。ドコモ、au、ソフトバンクのいずれも、一定の条件を満たせば端末のみを購入できます。
ただし、在庫状況や店舗によって対応が異なる場合があるので、事前に電話で確認しておくとよいでしょう。また、キャリア版の端末は通常SIMロックがかかっているため、購入後にSIMロック解除の手続きが必要になる場合があります。
キャリアショップで購入するメリットは、実機を触って確認できることや、初期設定のサポートを受けられる可能性があることです。一方で、価格面では他の購入方法よりも割高になる傾向があるので注意が必要です。
購入方法2. 格安SIMショップでの購入
格安SIMを扱うショップでは、SIMフリーのスマホ本体を販売していることが多いです。例えば、UQモバイル、Y!mobile、OCNモバイルONEなどのMVNO(仮想移動体通信事業者)のショップがこれに該当します。
これらのショップで購入するメリットは、大手キャリアよりも安価な端末が見つかる可能性が高いことです。特に、中国メーカーのスマートフォンなど、コストパフォーマンスの高い端末を多く取り扱っています。
また、同時に格安SIMも契約できるので、端末と回線をワンストップで揃えられるのも魅力です。ただし、取り扱っている機種が限られている場合もあるので、事前に在庫状況を確認しておくとよいでしょう。
購入方法3. 通販サイトでの購入
Amazon、楽天市場、ヨドバシ.comなどの大手通販サイトでは、様々なメーカーのSIMフリースマホを取り扱っています。これらのサイトで購入するメリットは、豊富な品揃えと価格の安さです。
特に、Amazonや楽天市場では、公式ストアに加えて多くの販売店が出店しているため、同じ商品でも複数の販売元から選べます。価格比較も簡単にできるので、最安値で購入できる可能性が高くなります。
また、クーポンやポイント還元などのキャンペーンを利用することで、さらにお得に購入できることもあります。例えば、楽天市場のポイント還元セールを利用すれば、購入金額の15〜20%程度がポイントで戻ってくることも珍しくありません。
ただし、通販サイトで購入する場合は、信頼できる販売元かどうかを確認することが重要です。評価やレビューをよく読み、安全な取引ができるかどうかを判断しましょう。
購入方法4. 家電量販店での購入
ビックカメラやヨドバシカメラ、ノジマ電機などの家電量販店でも、SIMフリースマホの取り扱いがあります。これらの店舗で購入するメリットは、実機を触って確認できることです。
スマートフォンは個人の好みや使い勝手が重要なので、実際に手に取って操作感を確かめられるのは大きな利点です。また、店員さんに相談しながら自分に合った機種を選ぶこともできます。
家電量販店では、独自のポイント制度やクレジットカード決済の割引などもあるため、うまく活用すればお得に購入できる可能性があります。例えば、ヨドバシカメラのゴールドポイントカードを使えば、購入金額の10%程度がポイントで還元されることがあります。
さらに、店頭価格と通販価格を比較して、より安い方を選ぶこともできます。多くの家電量販店では、オンラインでの注文も可能なので、店頭で確認してからオンラインで注文するという方法も有効です。
購入方法5. 中古スマホ販売店での購入
中古スマホ専門店では、新品よりもさらに安価に端末を入手できる可能性があります。イオシス、じゃんぱら、ムスビー、中古携帯屋さんなどの専門店があり、実店舗やオンラインで購入できます。
中古品を購入するメリットは、何と言っても価格の安さです。発売から1〜2年程度経過した機種なら、新品の半額以下で購入できることも珍しくありません。特に、高級機種を安く手に入れたい場合は、中古品を検討する価値があります。
ただし、中古品購入の際は品質や保証について十分に確認する必要があります。多くの中古スマホ販売店では、端末の状態を細かくチェックし、ランク分けして販売しています。また、短期間の保証がついていることも多いので、これらの情報をよく確認しましょう。
さらに、バッテリーの劣化状況やOSのアップデート状況なども重要なポイントです。可能であれば実機を確認し、動作に問題がないかチェックすることをおすすめします。
購入方法6. フリマアプリでの購入
メルカリやラクマなどのフリマアプリでも、スマホ本体を購入することができます。これらのアプリでの購入は、個人間取引なので非常に安く手に入ることもあります。
特に、最新機種への買い替えで不要になった端末や、使用期間の短い端末などが出品されることがあり、状態の良い物件を見つけられる可能性があります。また、地元の出品者から購入すれば、直接受け取りも可能で送料も節約できます。
ただし、フリマアプリでの購入にはリスクも伴います。商品の状態が説明と異なっていたり、盗難品である可能性もゼロではありません。また、初期不良や故障の際の対応も難しいです。
そのため、出品者の評価をよく確認し、商品の状態や動作確認の有無などについて詳しく質問することが重要です。また、できるだけ取引実績の多い信頼できる出品者から購入するようにしましょう。
以上、6つの購入方法を紹介しました。それぞれに特徴があるので、自分のニーズや予算、リスク許容度に合わせて最適な方法を選んでください。複数の方法を組み合わせて比較検討するのも良いでしょう。
スマホ本体のみ購入の際の注意点
スマホ本体のみを購入する際は、いくつか重要な注意点があります。ここでは主な3つの注意点について、詳しく解説していきます。これらの点に注意することで、購入後のトラブルを防ぎ、快適にスマートフォンを使用することができます。
注意点1. 使用する回線に対応しているか確認
購入前に、使用予定の回線に対応しているかどうかを必ず確認しましょう。特に海外製のSIMフリースマホの場合、日本の通信バンドに対応していない可能性があります。
日本で主に使用されている通信バンドは以下の通りです:
- 3G: Band 1, 6, 19
- 4G LTE: Band 1, 3, 8, 18, 19, 26, 28, 41
- 5G: Band n77, n78, n79
これらのバンドに対応しているかどうかを、端末のスペック表で確認してください。特に、Band 18, 19, 26は日本特有のバンドなので、海外製の端末では対応していないことがあります。
また、使用予定のキャリアやMVNOが、どのバンドを使用しているかも確認しておくとよいでしょう。例えば、ドコモ系のMVNOを使用する予定なら、ドコモが使用しているバンドに対応している端末を選ぶ必要があります。
さらに、最近では5Gへの対応も重要なポイントになっています。将来的に5Gを利用したい場合は、5G対応端末を選ぶことをおすすめします。ただし、5G対応端末は一般的に高価なので、本当に必要かどうかよく検討しましょう。
注意点2. SIMフリー端末かどうか確認
本体のみを購入する場合、SIMフリー端末であることを確認しましょう。SIMロック解除されていない端末だと、他のキャリアのSIMカードが使えない可能性があります。
SIMロックとは、特定のキャリアのSIMカードしか使用できないよう制限をかけることです。例えば、ドコモのSIMロックがかかった端末では、auやソフトバンクのSIMカードは使用できません。
日本では2021年10月から、新たに販売される端末のSIMロックが原則禁止されました。しかし、それ以前に販売された端末や、一部の例外的なケースではSIMロックがかかっている可能性があります。
購入時に、必ず「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」であることを確認しましょう。中古端末を購入する場合は特に注意が必要です。SIMロックがかかっている端末でも、キャリアに申請すればSIMロック解除ができますが、手間と時間がかかるので避けたほうが無難です。
注意点3. アクティベーションロックの有無を確認
中古端末を購入する場合は特に、アクティベーションロックがかかっていないかを確認することが重要です。アクティベーションロックとは、iPhoneやAndroid端末に搭載されている盗難防止機能で、正規のApple IDやGoogleアカウントでログインしないと端末が使用できなくなる仕組みです。
アクティベーションロックがかかったままの端末を購入してしまうと、端末が全く使用できなくなってしまいます。これは、単なる初期化では解除できず、元の所有者のアカウント情報が必要になるため、非常に厄介な問題です。
中古端末を購入する際は、必ず出品者や販売店に「アクティベーションロックが解除されているか」を確認しましょう。可能であれば、実際に端末を起動して確認するのが最も確実です。
また、フリマアプリなどで個人間取引を行う場合は特に注意が必要です。アクティベーションロックの有無を必ず確認し、ロックがかかっている場合は購入を見送るべきです。
これらの注意点に加えて、以下の点も確認しておくとよいでしょう:
- OSのバージョン:古すぎるOSだと、最新のアプリが動作しない可能性があります。
- バッテリーの状態:特に中古端末の場合、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
- 保証の有無:新品の場合はメーカー保証、中古の場合は販売店の保証がどの程度あるか確認しましょう。
- 付属品:充電器やイヤホンなどの付属品が全て揃っているか確認しましょう。
これらの点に注意して購入することで、後々のトラブルを防ぎ、快適にスマートフォンを使用することができます。
スマホ本体のみ購入で安い新品スマホのおすすめ機種
ここからは、本体のみ購入で安く手に入る新品スマホのおすすめ機種を紹介します。これらの機種は、コストパフォーマンスが高く、SIMフリーで購入できる点が特徴です。
iPhone SE(第3世代)
Appleの最新エントリーモデルであるiPhone SE(第3世代)は、コンパクトながら高性能なスペックを持っています。
主な特徴:
- プロセッサ:A15 Bionicチップ(iPhone 13シリーズと同じ)
- 画面サイズ:4.7インチ Retina HDディスプレイ
- カメラ:1200万画素広角カメラ
- 5G対応
- Touch ID搭載
iPhone SEの最大の魅力は、最新のプロセッサを搭載しながら、比較的安価で購入できる点です。A15 Bionicチップは非常に高性能で、最新のアプリやゲームもスムーズに動作します。また、5G通信にも対応しているため、長く使える端末です。
コンパクトなサイズも特徴の一つで、大画面スマホが苦手な人や、ポケットに入れて持ち歩きたい人におすすめです。ただし、バッテリー容量はやや小さめなので、ヘビーユーザーには少し不安かもしれません。
価格は5万円台後半から6万円台で購入可能で、iPhoneの中では最もリーズナブルな選択肢と言えるでしょう。
Samsung Galaxy A32
Samsungの中位機種であるGalaxy A32は、コストパフォーマンスに優れた端末です。
主な特徴:
- 画面サイズ:6.4インチ Super AMOLED(90Hz)
- プロセッサ:MediaTek Helio G80
- カメラ:メイン6400万画素を含む4眼カメラ
- バッテリー容量:5000mAh
- 5G対応(5Gモデルの場合)
Galaxy A32の最大の魅力は、大画面の有機ELディスプレイを搭載している点です。90Hzのリフレッシュレートに対応しているため、スクロールなどの動きがなめらかです。また、4眼カメラを搭載しており、様々な撮影シーンに対応できます。
5000mAhの大容量バッテリーも特筆すべき点で、ヘビーユーザーでも1日中使用できる可能性が高いです。ただし、プロセッサの性能は中程度なので、3Dゲームなどの重いアプリを頻繁に使用する人には少し物足りないかもしれません。
価格は3万円台で購入可能で、コストパフォーマンスの高さが魅力です。5Gモデルを選べば、将来的な通信環境の変化にも対応できます。
Xiaomi Redmi Note 10 Pro
中国メーカーXiaomiの人気シリーズ、Redmi Note 10 Proは、非常にリーズナブルな価格ながら高いスペックを誇ります。
主な特徴:
- 画面サイズ:6.67インチ AMOLED(120Hz)
- プロセッサ:Snapdragon 732G
- カメラ:メイン1億800万画素を含む4眼カメラ
- バッテリー容量:5020mAh
- 33W高速充電対応
Redmi Note 10 Proの最大の魅力は、この価格帯では考えられないほど高いスペックです。120Hzのリフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイは、この価格帯ではトップクラスの品質です。また、1億800万画素のメインカメラは、細部まで鮮明な写真を撮影できます。
5020mAhの大容量バッテリーと33Wの高速充電にも対応しているため、バッテリー持ちと充電の速さの両方で優れています。ただし、5G非対応なので、将来的な拡張性はやや劣ります。
価格は3万円前後で購入可能で、スペックと価格のバランスが非常に優れています。ただし、日本国内での正規販売がないため、保証やアフターサービスには注意が必要です。
これらの機種は、それぞれ特徴が異なるので、自分のニーズに合わせて選択するとよいでしょう。例えば、コンパクトさとiOSの使いやすさを重視するならiPhone SE、大画面と写真撮影を重視するならGalaxy A32、高スペックと低価格を求めるならRedmi Note 10 Proがおすすめです。
また、これらの機種以外にも、Google PixelシリーズやOPPO、realmeなど、様々なメーカーから魅力的なSIMフリースマホが発売されています。予算や必要な機能を明確にした上で、複数の機種を比較検討することをおすすめします。
スマホ本体のみ購入で安い中古スマホのおすすめ機種
新品だけでなく、中古スマホも検討する価値があります。中古スマホは新品よりもさらに安く購入できる可能性が高く、コストを抑えたい方におすすめです。ここでは、安く手に入る中古スマホのおすすめ機種を紹介します。
iPhone 8
iPhone 8は2017年に発売されたモデルですが、今でも十分に使える性能を持っています。
主な特徴:
- 画面サイズ:4.7インチ Retina HDディスプレイ
- プロセッサ:A11 Bionicチップ
- カメラ:1200万画素広角カメラ
- Touch ID搭載
- 防水・防塵対応(IP67)
iPhone 8の魅力は、コンパクトなサイズながら高い基本性能を持っている点です。A11 Bionicチップは今でも十分な処理能力を持っており、日常的な使用には全く問題ありません。また、Touch IDを搭載しているため、マスク着用時の認証も快適です。
カメラ性能も十分で、一般的な写真撮影には問題ありません。ただし、夜間撮影や望遠撮影などの高度な撮影には不向きかもしれません。
中古市場では2万円前後で購入可能で、iOSデバイスとしては非常にリーズナブルな選択肢と言えるでしょう。ただし、バッテリーの劣化には注意が必要です。可能であれば、バッテリー交換済みの端末を選ぶか、購入後にバッテリー交換を検討するとよいでしょう。
Google Pixel 3a
Googleの中位機種であるPixel 3aは、2019年に発売されたモデルで、優れたカメラ性能が特徴です。
主な特徴:
- 画面サイズ:5.6インチ OLEDディスプレイ
- プロセッサ:Snapdragon 670
- カメラ:1220万画素(Google独自の画像処理技術搭載)
- 純正のAndroid OS
- 3.5mmイヤホンジャック搭載
Pixel 3aの最大の魅力は、その優れたカメラ性能です。単眼カメラながら、Googleの画像処理技術により、高価なフラッグシップモデルに匹敵する写真品質を実現しています。特に夜間撮影モードが優秀で、暗所でも明るく鮮明な写真を撮影できます。
また、純正のAndroid OSを搭載しているため、スムーズな動作と迅速なOSアップデートが期待できます。ミッドレンジのプロセッサを搭載しているため、3Dゲームなどの高負荷アプリには不向きですが、日常的な使用には十分な性能です。
中古市場では1.5万円前後で購入可能で、カメラ性能重視の方におすすめの機種です。ただし、2022年5月でソフトウェアサポートが終了しているため、セキュリティ面では注意が必要です。
Huawei P30 Lite
Huaweiの人気モデルP30 Liteは、2019年に発売されたミッドレンジモデルで、トリプルカメラを搭載した高コスパな端末です。
主な特徴:
- 画面サイズ:6.15インチ LCDディスプレイ
- プロセッサ:Kirin 710
- カメラ:メイン2400万画素を含むトリプルカメラ
- 4GB RAM + 128GB ストレージ
- 3340mAhバッテリー
P30 Liteの魅力は、トリプルカメラシステムを搭載しながら、リーズナブルな価格で購入できる点です。メインカメラに加えて、広角カメラと深度センサーを搭載しており、様々な撮影シーンに対応できます。
また、6.15インチの大画面ディスプレイは動画視聴やゲームに適しており、4GB RAMと128GBストレージの組み合わせも、この価格帯では十分な容量と言えるでしょう。
Huawei製品特有の問題点として、Google Mobile Services(GMS)が利用できない可能性があることに注意が必要です。2019年以降に発売されたHuawei端末では、米国の制裁の影響でGMSが利用できなくなっています。P30 Liteは制裁前のモデルなのでGMSは利用可能ですが、購入前に必ず確認しましょう。
これらの中古機種を選ぶ際は、以下の点に特に注意を払う必要があります:
- バッテリーの状態:中古端末はバッテリーの劣化が進んでいる可能性が高いです。可能であれば、バッテリーの最大容量(健康度)を確認しましょう。
- 外装の状態:傷や凹みの有無を確認し、使用感を把握しましょう。
- OSのアップデート状況:特に古い機種の場合、最新のOSにアップデートできるかどうかを確認しましょう。
- 保証の有無:中古販売店によっては短期間の保証がついていることがあります。トラブル時の対応を考えると、保証付きの方が安心です。
- 付属品の有無:充電器やイヤホンなどの付属品が揃っているかどうかも確認しましょう。
中古スマホは新品よりも大幅に安く購入できる反面、上記のようなリスクも存在します。しかし、慎重に選べば非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。特に、1〜2世代前のフラッグシップモデルを中古で購入するのは、高性能な端末を安く手に入れる良い方法です。
購入後の初期設定とSIMカードの入れ替え方法
スマホ本体を購入したら、次は初期設定とSIMカードの入れ替えを行う必要があります。この過程は、キャリアショップで購入する場合は店員さんが行ってくれますが、本体のみを購入した場合は自分で行う必要があります。ここでは、その手順を詳しく説明します。
SIMカードの入れ替え手順
- スマホの電源を切ります。
- SIMカードスロットを探します。機種によって場所が異なるので、取扱説明書で確認しましょう。
- SIMピン(細い金属の棒)でSIMカードスロットを開けます。SIMピンは新しいスマホに付属していることが多いですが、ない場合はペーパークリップなどで代用できます。
- 古いSIMカードを取り出し、新しいSIMカードを挿入します。SIMカードの向きに注意しましょう。切り欠きの位置を確認し、金属面を下にして挿入するのが一般的です。
- SIMカードスロットを元の位置に戻します。
- スマホの電源を入れます。
注意点:
- nano SIM、micro SIM、標準SIMなど、SIMカードのサイズが異なる場合があります。事前に確認し、必要に応じてSIMカードのサイズを変更しましょう。
- SIMカードの取り扱いは慎重に行いましょう。無理な力を加えると、SIMカードやスマホ本体を破損する可能性があります。
初期設定の方法
- 言語を選択します。日本語を選びましょう。
- Wi-Fiに接続します。安定したインターネット接続があると、その後の設定がスムーズに進みます。
- 必要に応じてデータの復元やアカウントの設定を行います。
- iPhoneの場合:Apple IDでサインインし、iCloudからデータを復元するかどうかを選択します。
- Androidの場合:Googleアカウントでサインインし、以前の端末からデータを復元するかどうかを選択します。
- セキュリティ設定を行います。
- iPhoneの場合:Face IDや指紋認証(Touch ID)、パスコードを設定します。
- Androidの場合:指紋認証やパターンロック、PINコードなどを設定します。
- プライバシーに関する設定を行います。位置情報の利用やアプリの権限などを必要に応じて設定します。
- その他の設定(Siriの設定、Google アシスタントの設定など)を必要に応じて行います。
- 初期設定が完了したら、必要なアプリをインストールします。
注意点:
- 初期設定の途中でエラーが発生した場合は、一度設定をキャンセルしてやり直すか、Wi-Fi接続を確認してみましょう。
- アカウント情報(Apple IDやGoogleアカウント)のパスワードを忘れないようにしましょう。忘れた場合、データの復元や各種サービスの利用ができなくなる可能性があります。
APN設定
SIMカードを挿入して初期設定を完了しても、まだインターネットに接続できない場合があります。その場合は、APN(Access Point Name)設定を行う必要があります。
APNとは、携帯電話会社のデータ通信網に接続するための設定です。SIMカードを提供している会社によって設定が異なります。
一般的なAPN設定の手順:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「モバイルデータ通信」や「モバイルネットワーク」などの項目を探します。
- 「APN」や「アクセスポイント名」という項目を探します。
- 「新しいAPN」を選択し、SIMカード提供会社から指定された情報を入力します。
- 設定を保存し、スマホを再起動します。
APN情報は通常、SIMカードを購入した際の説明書に記載されています。また、多くのMVNOでは公式サイトにAPN設定情報を掲載しているので、そちらを参照するのも良いでしょう。
以上の手順を踏むことで、新しいスマホでSIMカードを使用し、インターネットに接続することができます。ただし、機種やOSのバージョンによって具体的な手順が異なる場合があるので、不明な点がある場合は、端末の取扱説明書やSIMカード提供会社のサポートページを確認するとよいでしょう。
初期設定に不安がある場合は、スマホショップなどで設定サポートを依頼することもできます。有料の場合が多いですが、確実に設定を完了させたい場合は検討する価値があります。