- iPhoneってデメリットあるのでは?
- 買い換える意味はあるだろうか?
- USB-Cがないって絶望的じゃない?
このように思っている人は多いでしょう。
スマートフォン業界の頂点に君臨するiPhoneですが、残念ながらデメリットもあります。その中には、「ちょっと不便」では片づけられない点も。
本記事ではiPhoneのデメリットとメリットを総まとめしました。iPhone⇔Androidの乗り換えなどを検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
iPhoneはデメリットも多い
TwitterやInstagramなどの口コミを見る限り、iPhoneは以下の点がデメリットだと思われているようです。
- USB-C規格に対応していない
- 基本的に重い=割れやすい
- 端末代金・純正アクセサリーの金額が高い
- SDカードを使えない
- イヤホンジャックがない
USB-CやSDカードなど、昔から言われている欠点をはじめ、いろいろな点がデメリットと言われているようす。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
USB-C規格に対応していない
iPhone最大のデメリットといえば、なんといってもUSB-C規格に対応していない点です。これはあまりにも致命的だといえるでしょう。
そもそも、世の中は基本的にUSB-Cで回っています。しかしAppleだけは独自規格のLightningを使っており、iPhoneを使うならこのケーブルを新規に購入しなければいけません。
しかもLightningは他社製品との互換性がほとんどないので、使い回しするのも困難です。
一方でiPadやMacBookはUSB-Cを使っているので、同じApple製品にも流用できません。
ではLightning規格がUSB-Cと比較して特段に優れているかといえば、口コミを見る限りそうではないようです。
スマートフォンをはじめとしたガジェットは、USB-Cが刺さるかどうかで使い勝手に雲泥の差が出ます。その点を踏まえれば、USB-Cに対応していないのは致命的なデメリットだと言えるでしょう。
基本的に重い=割れやすい
Androidと比較して本体が重いのも、iPhoneのデメリットです。
たとえばAndroidの最新機種筆頭 Xperia 1 Ⅴの重さは187g。似たサイズ感であるiPhone14Proの重さは206gと、かなり開きがあるのがわかります。
重いと持ちづらいし、腕も疲れるので、大きなデメリットだといえるでしょう。
また意外と知られていないのですが、重いと画面が割れやすいという部分もあります。ものは、落としたとき、もの自体が重ければ重いほど強い衝撃を受けます。
つまりiPhoneはAndroidよりも画面割れを起こしやすいわけです。これも大きなデメリットだといえるでしょう。
端末代金・純正アクセサリーの金額が高い
端末料金や純正アクセサリーが高いのもデメリットです。これは、気になっている人も多いでしょう。
円高などの影響もあり、iPhone14の価格は119,800円(税込)。これがプラスになると134,800円(税込)になります。
もはやパソコンと変わらないくらいの価格であり、これでは手は出しにくいでしょう。
純正アクセサリーが高価なのも厳しいです。AirPods Proは39,800円(税込)、MagSafe充電器は6,180円(税込)とかなり苦しいものがあります。
もはや純正で統一するのはむずかしく、サードパーティ製でなんとかするしかないでしょう。
SDカードを使えない
これは特許などの問題で仕方のない部分もあるのですが、iPhoneはSDカードを使えません。
つまり写真や動画などの記録は、ストレージの総量に依存します。
最近では容量の重いアプリも増えてきており、SDカードが使えないデメリットが目立ちはじめています。
イヤホンジャックがない
イヤホンジャックがないのも、かなり苦しいポイントです。現行機種でサポートとiOSアップデートの対象になっているものにジャックはなく、基本的にはBluetoothイヤホンを使うしかありません。
そうでなければ変換器を使うのですが、それも1,000円くらいするし、音質にも影響があります。
イヤホンジャックがないことは、いろいろな面で悪影響を与えています。
それでもiPhoneにはいろいろなメリットがある
とはいえ、iPhoneも悪いことばかりではありません。やはり全世界で圧倒的なシェアを誇るだけあり、いろいろなメリットを持っているのも事実です。
- その一例として以下が挙げられます。
- セキュリティが高い
- 操作が直感的でわかりやすい
- テクニカルサポートを受けやすい
- アクセサリーが多い
- デザインが洗練されている
一部はAndroidにはない強みであり、iPhoneを選択する理由にもなっています。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
セキュリティが高い
まずセキュリティの高さが魅力的です。
Apple製品に使われているiOSは技術公開されておらず、ハックするのがむずかしくなっています。
AppStoreでは厳しいテストが実施され、マルウェア感染などのリスクが極限まで低くなっています。
また「サンドボックス」という特殊な機能があり、万が一何らかの攻撃があっても被害を最小限に抑えられる防止策まで搭載。
そしてApple単体でiPhoneを生産しているため、設計ミスが起こりにくい側面もあります。
こういったことから、iPhoneのセキュリティなかなり高いわけです。ウイルス感染がなかったり、個人情報に関連するトラブルが聞かれなかったりすることには、こういった背景があるでしょう。
操作が直感的でわかりやすい
iPhoneは操作が直感的で分かりやすいと、よく言われます。分かりやすいデザインのアイコンやボタン、シンプルな操作ルールによって、誰でもすぐに使いこなせるようになっています。
タッチやスライドに対する反応もかなり精密で、ストレスを感じさせません。このあたりは実際に操作してみると、「よくできているな」と感じられるでしょう。
ただしAndroidにも、操作が直感的で分かりやすいものはたくさんあり、iPhoneだけのメリットとは言いがたくなっているのも事実です。
テクニカルサポートを受けやすい
テクニカルサポートを受けやすいのもメリットです。
Androidには数多くのOSが使われており、キャリアやメーカーですら「どのOSがどうなっているのか」把握できていないことがあります。これによって、操作手順の理解やトラブルシューティングが困難になるケースもあります。
しかしiPhoneに使われているOSは、iOSだけです。サポート側も何がどのように動作しているのか深く理解できているため、より正確なテクニカルサポートを受けられます。
アクセサリーが多い
アクセサリーが多いのも、iPhoneの魅力のひとつでしょう。もっとも人気が高いスマートフォンであるがゆえ、数多くのサードパーティーから、アクセサリーが販売されています。
ケースやバッテリーに始まり、スマートフォンリングやBluetoothイヤホンまで、あらゆるものを手に入れられます。
特にデザイン性が高いケースが数多く揃っているのは大きなメリットでしょう。
一方でAndroidはあまりにも種類が多いため、自分の持っている機種とフィットするものが見つからないことが多々あります。
デザインが洗練されている
個人の美的感覚にもよりますが、デザインが洗練されているのも、iPhoneの魅力のひとつです。無駄のないデザインやアルミニウム主体の質感、手に持ったときの重量感などに惹かれる人は少なくありません。
iPhoneじゃないとダサいという人も
ちなみに「スマートフォンはiPhoneじゃないとダサい」という人までいます。
先ほども触れたとおりiPhoneは世界でもっとも人気のあるスマートフォンです。またデザイン性も高く評価され、近年では「そこそこ高い」というイメージも定着しつつあります。
その点を踏まえて、「iPhone以外のAndroidはダサい」「安いスマートフォンを使っているのはダサい」と感じる人もいるわけです。
ただし、iPhoneじゃない時点で一律にダサいかと言われればそうとは限りません。たとえばXperiaやnothing Phoneはデザイン性が高く評価されていますし、価格もiPhoneと大きな違いがあるわけでもありません。
「iPhoneはかっこいい」と評価されているのは事実ですが、「そうじゃないとダサい」というのは偏見にしか過ぎないので、気にする必要はないでしょう。
iPhoneに関するよくある質問Q&A
本記事ではiPhoneのデメリットとメリットに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- AndroidからiPhoneに乗り換えると後悔する?
- イヤホンジャックやSDカードは使えるようになる?
- USB-Cが使えるようになるって本当?
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
AndroidからiPhoneに乗り換えると後悔する?
結論からいうと、後悔する可能性が高いです。なぜなら、使いにくく感じやすいからです。
AndroidとiPhoneでは、操作性が大きく異なります。AndroidではできたことがiPhoneではできなかったり、できたとしても手順が違ったりします。
そのうえ、本記事で紹介した「Lightning規格しか使えない」とか、「SDOカードに対応していない」といったデメリットにも直面するわけです。
すでにAndroid環境に慣れた人がiPhoneに乗り換えると、後悔するケースは多々あるでしょう。安易に乗り換えるのはおすすめしません。
イヤホンジャックやSDカードは使えるようになる?
今後イヤホンジャックやSDカードが使えるようになる可能性はかなり低いでしょう。
イヤホンジャックに関しては、これだけBluetoothイヤホンのユーザーを増やしてしまったのに、またジャックを付属させるとは考えにくいです。そのようなことをしたらBluetoothイヤホンの売れ行きが落ちてしまいます。
SDカードに関しても期待は薄いでしょう。ただでさえiPhoneは重いのに、さらにSDカードのスロットまで用意するとなると、相当な重量化になります。
そのうえ上位ストレージモデルの売れ行きを下げる要因にもなるため、SDカードが使えるようになる可能性は低そうです。
USB-Cが使えるようになるって本当?
実はiPhone15からUSB-Cが使えるようになると見込まれます。
これはEUが2024年以降について、スマートフォンに対してUBS-C対応を義務付けたからです。
もしUSB-Cを搭載しなければ、ヨーロッパでiPhoneを販売できなくなります。もちろんそのようなことを受け入れるわけにはいかないので、今後iPhoneはUSB-Cに対応すると見込まれるわけです。
USB-Cがあるのとないとでは、その使い勝手はまったく違います。今後はLightningに振り回されず、より自由にiPhoneを使えるようになるでしょう。
まとめ
本記事ではiPhoneのデメリットとメリットを解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- スマートフォンの主流であるiPhoneだが、かなり大きなデメリットもある
- 「USB-Cが使えない」「SDカードスロットがない」などは、相当厳しいところ
- イヤホンジャックがないのもかなり不便
- 一方で「セキュリティ」や「操作性」の高さは、iPhoneならではの魅力
- メリットもたくさんあるので、「iPhoneにデメリットしかない」と言うのは間違い
- また今後はUSB-C対応が想定されるなど、よい傾向も見受けられる
iPhoneには、「なぜこうなの?」と言いたくなるようなデメリットが、意外にもたくさんあります。これが原因でAndroidに流れていく人も一定数いるでしょう。
しかし、悪いことばかりではありません。Androidにはないメリットもあるわけで、やはり所有するスマートフォンとしては有力なわけです。iPhoneとAndroidそれぞれの特徴を踏まえて、どちらにするか決めるとよいでしょう。