- 格安SIM業者に乗り換えたいけど、何かが不安だ
- どういうところに気をつければよいのだろう
- もうすでに格安SIM業者に乗り換えて問題が起こっている
このように感じている人は多いのではないでしょうか?
格安SIM業者に乗り換えるといろいろな変化があります。特に通信速度あたりに関しては、かなり心配ですよね。
そこで本記事では格安SIM契約時のよくある失敗とその対策に関して解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
格安SIMによくある失敗一覧
格安SIMに関してよくある失敗として以下が挙げられます。
- 通信速度が一気に遅くなった
- キャリアメールが不通になった
- 通話料がかかるようになった
- ポイントを使い切っていなかった
- 店頭サポートが受けられなくなった
それぞれ詳しく解説するのご参考にしてください。
通信速度が一気に遅くなった
格安SIM業者に切り替えたとたん、通信速度が遅くなるケースがあります。やはり三大キャリアと比較して、通信環境がやや不安定になりがちです。
通信環境は、よく「高速道路」に例えられます。その例えでいえば、三大キャリアは4車線の高速道路で、より多くの自動車を効率的に行き来させられます。つまり、伝達できる情報量が多く、通信速度が速いわけです。
一方で格安SIM業者は、その高速道路を1、2車線ほど間借りしている状態です。つまり三大キャリアと比較して、通信速度が遅くなりやすいわけですね。
最近は格安SIM業者の通信速度はかなりレベルアップしていますが、それでも三大キャリアには及びません。
またマイナーな格安SIM業者は、特筆して速度面で不利なケースがあります。
キャリアメールが不通になった
格安SIMへ乗り換えるとキャリアメールが使えなくなります。
キャリアメールとは、つまり「docomo.ne.jp」などのメールアドレスがついたものです。これはdocomoと契約しているから使えるのであって、格安SIM業者を利用すると使えなくなります。
そうすると、客先からのメールをすぐに開封できないなどのトラブルに発展するかもしれません。さらにメールアドレスを利用していたサービスやアプリにログインできなくなることもあります。
通話料がかかるようになった
格安SIM業者に乗り換えてから、通話料がかかるようになった、という意見も聞かれます。
いくら格安といえども、通話料が極端に安くなるわけではありません。長電話していたら、相当な料金になってしまいます。
また前のキャリアで利用していた通話料定額パックが適用されてなくなったのに、同じような感覚で通話してしまう、といったケースがあるようです。
ポイントを使い切っていなかった
三大キャリア時代に貯まっていた何らかのポイントが使えなくなった、というケースもあります。
たとえばdocomoと契約していて、dポイントを保有しており、かつdアカウントを持っていない場合は、そのdポイントは失効してしまいます。
そもそもポイントが貯まっていること自体、認識していないケースも多々あるでしょう。さらに気づかないうちに数万ポイントを失っている場合すらあります。
店頭サポートが受けられなくなった
店頭サポートが受けられなくなって、困ってしまう人もいるようです。
三大キャリアは全国にショップがありますが、格安SIM業者は店舗数が限定されています。
一例でいうと、LINEモバイルの店舗は滋賀県内では1店しか確認できませんでした。県内にひとつしか店舗がないとなると、やはり相当不便でしょう。
格安SIM購入時に絶対に失敗しない方法
上記では、格安SIM購入時のよくある失敗を解説しました。こういった失敗は避けたいところですね。
しかしこれらは、きちんと対策しておけばある程度回避できます。そのためのポイントをいくつか解説します。
- 通信速度の速い格安SIM業者を選ぶ
- キャリアメールからフリーメールに切り替えていく
- ポイントを使い切る
- 近くにショップがある格安SIM業者を選ぶ
- 本当に安くなるか確認しておく
- 中古品のスマートフォンには手を出さない
基本的なことではあるのですが、ついつい見落としがちなので注意が必要です。それぞれ解説するので参考にしてください。
通信速度の速い格安SIM業者を選ぶ
まず、通信速度の速い格安SIM業者を利用しましょう。通信速度は業者によって、相当なばらつきがあります また基本的に三大キャリアよりは スピードが遅くなります。だから通信速度が早い格安SIM 業者を選ぶ必要があるわけです。
通信速度の速い格安SIM業者を選ぶには、「みんなのネット回線速度」を利用するのがおすすめ。
これを利用すれば、格安SIM業者ごとの通信速度をランキング形式で参照できます。
基本的にはこのランキングの上位にランクインしているものから選ぶとよいでしょう。その場合、ほとんどの場合と地域でUQ mobileかY!mobileを選択することになりそうです。
ただ注意して欲しいのが、「ペンギンモバイル」という格安SIM業者が、頻繁にランクインしていること。
ペンギンモバイルはいわゆるマルチ商法の形で利用者を増やす仕組みになっています。一般的な格安SIM業者と比較して事情が異なるので注意してください。
キャリアメールからフリーメールに切り替えていく
またキャリアメールからフリーメールへの切り替えも事前に進めておくと良いでしょう。3大キャリアから格安 SIM 業者に乗り換えた場合 、 当然ながらキャリアメールは使えなくなります。
それに備えてGmailやYahoo!メールなどのフリーメールのアカウントを作成しましょう。そして関係各所にそれらのメールアドレスを新しい連絡先として周知しておきましょう。
ただし2023年8月現在、三大キャリアすべてで「キャリアメールを引き継いで使用できるサービス」も展開されています。
たとえばdocomoであれば「ドコモメール持ち運び(税込330円)」を利用すれば、格安SIM業者に乗り換えても「docomo.ne.jp」のメールアドレスを利用できます。
とはいえ、近年ではキャリアメールを使う必要性も薄れてきました。GmailでもYahoo!メールでもビジネスマナー上問題はないし、LINEでやり取りを完結できることもあります。
わざわざ利用料金を支払ってまでやる必要はないかもしれませんね。
ポイントを使い切る
前のキャリアや格安SIM業者を利用しているときに得られたポイントは使い切るようにしましょう。
一部のポイントは、新しい格安SIM業者に乗り換える時点で失効します。
意外とポイントは大量に貯まっていることが多く、ネットでは12,000円相当を失った、という人も。そんなことが起こると、かなりショックですよね。
事前にポイント残高を確認して、残っているなら使い切りましょう。またdocomoのdアカウントのように、対応するアカウントを作成するとポイントが引き継がれる場合もあります。使いきれないならそういった手続きをもしておきましょう。
近くにショップがある格安SIM業者を選ぶ
必ず、というわけではないのですが、近くにショップがある格安SIM業者を選ぶとよいでしょう。
格安SIM業者によっては店舗数が極端に少なく、「何かあったときに駆け込めるショップがない」という状態に陥りがちです。一方で近くにショップがあれば、安心して利用できるでしょう。
とはいえ近年は格安SIMごとの専用アプリがあり、それを使えばほとんどの問題が解決できます。その点から、近くにショップがあるかどうかより、通信速度や利用料金など重要なポイントを優先してもかまいません。
本当に安くなるか確認しておく
また 本当に安くなるかどうかも確認しておきましょう
格安SIM業者に乗り換えると一般的に携帯料金が安くなるという風に考えるでしょう。
しかしそうとも限りません。 近年では、 3大キャリアでもAhamoやpovoと言った低価格かつデータ通信量も豊富なプランが登場しています。
場合によってはそちらのほうが安いのかもしれません。きちんと各社の料金をシミュレーションしておきましょう。そのうえで格安SIM業者のほうが本当に安く済むのか確認しておくのが大切です。
中古品のスマートフォンには手を出さない
格安SIM業者に乗り換えるとき、中古品のスマートフォンを持ち込むケースがあります。もちろんこれ自体はシステム的に不可能ではありません。
ただし中古品のスマートフォンには、色々なリスクがあります。たとえばメルカリで購入したとすると、思わぬ不具合が残っていたり、写真の時点ではわからなかった傷がついていたりします。
極端な話、いわゆる赤ロム(前の所有者が端末料金を支払っておらず、一時的に使用できなくなっている状態)であることも。
格安SIM業者にスマートフォンを持ち込むときは、すでに自分が持っているものを使いましょう。あるいは格安SIM業者で販売されている新品のスマートフォンを購入するのがおすすめです。
格安SIM購入時の失敗に関するよくある質問
本記事では格安SIM購入時の失敗と、その対策に関して解説しました。最後によくある質問に回答します。
- 数日間スマートフォンを使えなくなるって本当?
- MNPが完了したあとで解約手続きは必要?
- 格安SIM業者の乗り換え頻度ってどれくらい?
- 格安SIM業者のほうが料金がかかることはある?
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
数日間スマートフォンを使えなくなるって本当?
結論からいえば、数日間もスマートフォンが使えなくなることはあり得ます。これは以下のようなケースで考えられます。
- 現在のキャリア・格安SIM業者でMNP転出手続きを実施する
- 転出手続きを持って、古いSIMカードが使えなくなる
- 新しいSIMカードが届くまでの数日間かかる
- そのあいだ手元に有効なSIMカードなかく、スマートフォンが使えない
これを防ぐためには、とにかく、「新しい格安SIM業者と契約して、SIMカードが届いてから、MNP転出手続き=解約すること」です。そうすれば、スマートフォンが使えない期間は発生しません。
MNP転出手続きはかならず最後にしましょう。
MNPが完了したあとで解約手続きは必要?
MNP(転出手続き)が完了したあとで、解約する手続きは必要ありません。その手続きをもってして契約が終了するからです。
格安SIM業者の乗り換え頻度ってどれくらい?
格安SIM業者の乗り換え頻度は、人それぞれです。
昔は違約金の兼ね合いで、2の倍数の年数で乗り換えるのが一般的でした。
しかし近年は違約金がほぼほぼ廃止され、1年とか、1年半とか、そういったサイクルで乗り換えるケースもあります。
ただし格安SIM業者によっては、「1年か2年経過すると、利用料金が高くなる」というケースがあります。たとえば契約時の「1年限定のプラン割引」のようなものが終了してしまう、といった場合です。
こういった点に合わせて、乗り換えを検討すると、携帯電話料金を節約しやすくなるでしょう。
格安SIM業者のほうが料金がかかることはある?
結論からいえば、格安SIM業者のほうが料金がかかることはあります。
最近では三大キャリアでも、povoのような割安なプランが利用できるようになりました。その他のパックやオプションの組み合わせしだいでは、三大キャリアなのに格安SIMよりも安上がりなケースがあります。
つまり、格安SIM業者のほうが料金が割高なケースもあるわけです。本当に乗り換えたほうが安くなるか、事前に確認しておきましょう。
特に通話料に関しては注意が必要です。適切な通話パックを選んだり、長電話を控えたりしないとあっという間に多額の通話料が発生してしまいます。
格安SIMだからといって油断しないようにしましょう。
まとめ
本記事では格安SIM契約時の失敗やその対策に関して解説しました。
たしかに格安SIM業者は利用料金が安く、魅力的な選択肢です。
ただし三大キャリアと比較すると通信速度がやや遅かったり、正規の手続きを踏まないとポイントを失効したりと、色々と注意すべき点があります。
ある程度は仕方ない部分もありますが、本記事を参考に格安SIM業者と契約したあとで後悔しないように工夫しましょう。